競輪場外車券売り場「サテライト」とは
競輪場は2019年8月現在、全国で43場あります。
そして競輪場外車券売場(サテライト)は全国に約70カ所あります。
現金で車券を買って競輪を楽しみたい方は、身近な場所で利用できる競輪場外車券売場の活用が便利ですが、利用するにあたって多数の注意点があります。
競輪におけるサテライトとは競輪場外車券売場で広く使われている店舗の名称です。
「競輪場外車券売場=サテライト」ではなく、一部ではサテライト以外の名称の競輪場外車券売場も存在します。
中央競馬をやる人であれば、サテライトはWINS(場外馬券売場)の競輪バージョンだと思っておけばイメージしやすいです。
ちなみに約70カ所ある競輪場外車券売場の中で、サテライトの名称を使っているところは全体の8割以上を占めます。
取り扱っているレース・競輪場
中央競馬のWINSであれば全国の馬券を買えますが、競輪のサテライトは各会場で特定の競輪場の車券しか発売していません。
サテライトの大半は近隣の競輪場を扱っていますが、サテライト六郷(秋田県)は立川(東京都)を扱うなど、一部で例外もあります。
サテライトに足を運んで車券を買おうとしている人は、投票できる競輪場と開催日情報をしっかりチェックしておきましょう。
なお、現在は競輪とオートレースの運営母体が同じになった影響で、一部のサテライトではオートレースの場外車券売場を併設していることもあります。
運営母体が統合してから、従来のオートレース向け場外車券売場で競輪の場外発売を行う事例も増えています。
さらに、一部の競輪場外車券売場では、競輪や競艇など全く別運営の公営ギャンブルの場外発売を扱っているケースがあります。
サテライトの入場料
サテライトの入場料は場所によって異なります。
大半のケースでは
- 一般売場は入場料無料
- 個室やリラックスできるソファー席を用意した有料席は1日1,000~3,000円程度
で用意している所が多いです。
注意しないといけないのが、一部のサテライトは会員制になっていて、年会費を払わないと入場できないケースがあります。
サテライトを利用する際は、実際に足を運ぶサテライトのWebページを確認するか電話問い合わせをして、入場料、席やブースの種類、非会員での利用可否を確認しておきましょう。
払い戻し時の注意点
競輪の的中車券は60日間の払い戻し期間があります。
サテライトに足を運んだ際は、なるべくその日のうちに払い戻しを済ませるようにしましょう。
サテライトは購入できる競輪場が限定されていますが、払い戻しに関しては全国の競輪場に対応している所が多いです。
今後は払い戻しを全国のサテライトで対応できるように進めていく見込みですが、現時点では一部のサテライトで扱っていない競輪場の払い戻しに対応していません。
他の競輪場の車券を払い戻しする場合は対応可否を事前に確認しておきましょう。
また、サテライトは販売する競輪場が開催されていない日は営業していないこともあります。払い戻しだけの目的で利用する場合は営業時間の確認もしておきましょう。
オートレースの場外発売も行っているサテライトは、正月を除きほぼ年中無休で営業している所も多数あります。
サテライトを利用するメリット
サテライト(競輪場外車券売場)には以下のメリットがあります。
- テレビ放映されることの少ない競輪レースの映像をリアルタイムで楽しめる
- 会場の雰囲気を楽しめる
- オッズなど予想に必要な情報が多数手に入る
- 現金で車券を購入できる
- 他の来場客と情報交換できる
- リーズナブルな食堂を利用できる(一部で例外あり)
- リラックスして競輪予想とモニター観戦を楽しめる
競輪は地域密着型のローカル競技のため、年末のKEIRINグランプリを除いて競輪レースがテレビ中継されることはほとんどありません。
以前は競輪場かサテライトに足を運ばないと車券購入する手段がなかったため、競輪場よりもサテライトの方が利用しやすい方から人気を集めていました。
現在はネット投票が普及しているので、サテライトを利用しなくても手軽にネット投票でき、オッズ情報などサテライトで手に入る情報の全てをネットから確認することができます。
また、ネットと言えば競輪予想サイトも業界の盛り上がりに応じて増えてきており、わざわざ競輪場やサテライトまで足を運ばなくても有益な情報が得やすい環境が整ってきています。
もし競輪予想サイトを利用されるのであれば、優良・悪徳サイトの見極めは必要不可避となります。その術や勝つための上手な活用法を公開している以下の参考サイトで、選定のための知識を備えましょう。
【参考サイト】
競輪予想サイト徹底検証【K-ring】
サテライトはネット投票が嫌いな年配の方や、ネット投票もできるけど落ち着いて予想とモニター観戦を楽しみたい方から人気です。
例外として、ネット投票だと購入履歴が記録されてしまい、大勝ちすると税務調査が入るリスクを懸念して、車券の現金購入を目的にサテライトへ通っているプロの予想家もいます。